秘書をやってみたいなと思ったら、まず考える資格はおそらく「秘書検定」ですよね。
今回の記事では「秘書検定は必要なのか?」「秘書検定取得のメリットは?」という内容を中心にお伝えしていきます。
秘書検定にそんな疑問をお持ちでこの記事をご覧になっているあなたに、秘書歴15年の私が実務経験を踏まえて分かりやすくお話していきます!
秘書検定とは?
秘書検定とは公益財団法人 実務技能検定教会が運営する「秘書技能検定試験」の略称です。
ビジネス系検定の公式ホームページでも下記のように記載されています。
秘書検定は,社会に出て働く人なら誰でも備えておかなければならない基本的な常識を,秘書技能という名称に集約して検定問題として出題しています。
引用元:ビジネス系検定
簡単に説明すると「秘書検定」とは、社会人に必要な一般常識や業務に関する知識、技術、能力を問う検定試験ですね!
秘書検定は意味がないのか?
秘書として仕事をしていくうえで秘書検定は必要な資格なのか、お話ししていきます。
①秘書をするのに「秘書検定」は必須な資格ではない
弁護士や医師とは違って、秘書検定を取得していないと秘書として認めらないということではありません。
したがって秘書をするのに「秘書検定」は必須な資格ではありません。
また、秘書検定を持っているからといって、必ず秘書になれるわけでもありません。
②秘書検定を持っていなくても秘書業務を行うのに支障はない
秘書検定を持っていなくても秘書業務を行うのに支障はありません。
資格をお持ちでなくても、問題なくきちんと業務を遂行していらっしゃる方は多くいます。
とくに秘書検定の有無を気にする人も、気する場面もありません。
秘書検定を持っていなくても秘書としてまったく問題なく働いていけるといえます。
③秘書は秘書検定ではこうでした!が通じる仕事ではない
秘書の仕事は秘書検定ではこうだったと、パターンどおりの対応では仕事がうまくはいきません。
残念ながら秘書検定で学んだことが、実務でいきることは多くはありません。
秘書業務は柔軟な対応をすることが基本であり、状況を把握して臨機応変に、判断できる能力こそが必要です。
秘書検定 < 柔軟な対応
秘書検定はアドバイス程度と捉えた方がうまくいくかと思います。
秘書検定取得のメリットとは?
ここでは秘書検定を取得するメリットをお話ししていきます。
① 社会人として必要な知識やマナーが身につく
秘書検定取得の1番のメリットは、社会人として必要な知識やマナーを知り、身につけることができるということです。
正しい敬語や身だしなみをはじめ、呈茶のしかた、社会人としてふさわしい電話対応や来客対応など基本的なマナーが身につきます。
また正しい敬語やマナーを身につけることで、社会人として自信をもって働くことができるのも、秘書検定を受けるメリットのひとつです。
これらのマナーはビジネスシーンだけではなくプライベートでも役立つ知識となるでしょう。
② 事務作業など実務的にすぐに使えるスキルが身につく
具体的にはどんなスキルが身につくでしょうか。
・ビジネスシーンにふさわしい電話対応や来客対応
・ビジネス文書の作成、ファイリングなどの事務作業全般についての知識
・マナーや話し方、接遇などの知識
・冠婚葬祭の知識
・敬語、言葉遣いや態度など社会人しての基本的なスキル
参考:ビジネス系検定 秘書検定
③ 職場での人間関係に役立つ
秘書検定の目的の1つに「人柄育成」とあるように、社会人の常識を理解して、感じのよい人柄を身につけることで、とてもいい印象を持たれます。
人柄の良さとは、表情や態度、言葉遣いや立ち振る舞いによって表されます。
印象に大きな影響を与える、言葉遣い、話し方、立ち振る舞いを正しく理解することで周囲からよい印象を持たれ、仕事を円滑に進めるのにとても役にたちます。
職場での悩みの1つに人間関係が上げられることが多くありますが、マナーをわきまえいい印象を与えることでよい人間関係を築くことができるでしょう。
社会人としてのマナーが身についている人であれば、社内外で良好な人間関係を築くことができます。
良好な人間関係とは仕事をしていく上では大変重要なことです。
④日常生活で役立つ知識
冠婚葬祭のマナーなどはビジネスに限らず日常生活でも役立つ知識となります。
秘書だからということではないですが、社会人として勉強していて良かった!と思いました。
冠婚葬祭のルールやマナーは、わざわざ教えてもらうタイミングがないので秘書検定で勉強した知識が大変役立ちました。
まとめ
【秘書検定は意味がないのか?】
・秘書をするのに「秘書検定」は必須な資格ではない
・秘書検定を持っていなくても秘書業務を行うのに支障はない
・秘書検定ではこうでした!が通じる仕事ではない
【秘書検定取得のメリットは?】
・社会人として必要な知識やマナーが身につく
・事務作業など実務的にすぐに使えるスキルが身につく
・職場での人間関係
・日常生活で役立つ知識
決して無駄ではないですが、秘書が秘書業務を行ううえには必要な資格とはいえません。
勉強して決して損はないですが、秘書検定を持っていることで、秘書を希望するときに有利になることはほぼありません。
ただし資格としてではなく、スキルを得ると捉えて取得するのであれば十分に意味のある資格といえます。
社会に出たら秘書に限らず、すぐに役に立つスキルを身につけることができる。秘書検定で問われる内容は一般常識やビジネスマナーなど、社会人として身につけておきたいことが中心です
これからの人生で実践的に役立つ知識を得られるものです。
最後までお読みいただきありがとうございました!